AI活用の最前線にスポットライトを当てる企画
「AI導入のバックステージ」

Oct 4, 2019

株式会社TSIホールディングス

今回は、需要予測からメールマーケティングまで幅広くAIを利用しているアパレル企業、株式会社TSIホールディングスにインタビューを行った。

簡単に自己紹介をお願いします

古本: TSIホールディングス、IT戦略部業務改革チームの古本です。

稲葉: サンエー・インターナショナルの稲葉です。ヒューマンウーマン (HW)のEC担当をしています。

TSIさんとAIとの出会いのきっかけは?

古本: 2016年に「需要予測にAIを使って見よう」とSENSYさんと研究を始めたのがきっかけになりますね。その後、マーケティングでも活用できるのではないか?という話になり、メールマーケティングの分野でも一緒に研究を始めました。

御社は数多くブランドをお持ちですが、そんな中からHWが活用先に選ばれた理由はどこにあるんでしょうか?

古本: 事業部として業務フローやデータが整理されていて、AIを活用しやすい印象だったのもありますが、やはり、AIに興味を持ってくれるご担当者の存在でしょうか!

稲葉さんは、実際ブランド担当としてAIに携わるという話になった時正直どんなお気持ちでした?

稲葉:「わ!やっちゃっていいの?!やったぁ!」みたいな。笑。

大分ポジティブな感想ですね!笑

稲葉: はい。前からAIは興味がありました。「チャンスが来たな」と思いました。

古本: 私も、部内でAI担当を選ぶ際に選抜試験に応募して選ばれたんです。上司へメールで論文を書いて送って選抜されるっていう選抜方法だったんですけど。

それはすごい!実際今、AIと付き合ってみていかがですか?

古本: 精度を上げるまでは苦労もありました。でも、精度が出てくるとやっぱり楽しくなってきて!特にメールマーケティングは今一番楽しいですね。あれもやりたい、これも試したい、が沢山出て来ています。

稲葉: AIは「育て甲斐があって、賢い新メンバー」って感じですね。最初は「イマイチ、ブランド理解が足りない商品をレコメンドしてくるな」という感じだったのですが、今は色々学習して賢くなってブランドにマッチしてきており。着実に頼もしいブレインへと成長してきています。やはりECではお客様と直に接することができない分、店舗のようにお客様一人一人に合わせた接客がしにくい。そこをAIがカバーしてくれていることに評価が高いです。カラーやシルエットなど、人が追いきれないところをAIが追ってくれる。これがECでもできるようになった!というのが嬉しいです。

大変ポジティブなお二人ですが、ここまで辿り着くのは苦労もあったのでは?

古本: 今でもたくさん悩みながらやっていますよ!特に需要予測はAIと利用者であるマーチャンダイザーさんの橋渡し役をやっているのですが、今までの既存業務との折り合いをつけながら、どうAIを効果的に利用していってもらえるか?を模索している最中です。一瞬で効果が見えるメールマーケティングと違い、需要予測は効果測定にも工夫が必要です。

稲葉: 皆一つ一つの商品に思いを込めて作っていますので、AIが仮にネガティブな予測を出した時に、それをどう受け止めて行くか、というのも課題ですよね。

最後に、これからAIで取り組んで見たいことを教えてください。

最後に、これからAIで取り組んで見たいことを教えてください。

お二人ともAIの理想的な育成者であってくれて、大変頼もしいです!これからもどうぞよろしくお願いいたします!ありがとうございました。