AI導入のバックステージ
Nov 4, 2019
株式会社チュチュアンナ
AI活用の最前線にスポットライトを当てる企画「AI導入のバックステージ」。今回は、需要予測でAIを利用しているアパレル企業、株式会社チュチュアンナにインタビューを行った。
#Section01
AIを導入しようと思ったきっかけ
自己紹介をお願いいたします。
株式会社チュチュアンナ 経営戦略室の北裏泰士です。よろしくお願いいたします。
AIを導入しようと思ったきっかけは何ですか?
TSI社とSENSYのAIに関する取り組み記事を目にしたのがきっかけです。
チュチュアンナはトップダウン経営から組織経営へ移行され、各業務における意思決定に、より質とスピードがアップするような新しいプロセスが求められるタイミングでした。最初からAIを探していたわけではないのですが、そんな我々のニーズにAIが非常にマッチしていると感じました。
私の所属する経営戦略室も会社として新しいものを取り入れ、注力していく目的で、3年前に設立されました。
導入にあたってどんな苦労がありましたか?
今振り返ると、正直なところ、準備不足だったと感じています。
弊社のデータの整備が甘く、AIが商品を正しく理解できないゆえに精度が上がらない、など、色々と苦労がありました。導入したてのAIは赤ちゃんのようなもので、少しずつ人が手をかけて育てていくものなのだと、改めて痛感しました。されました。
では、まだまだ発展途上だとは思いますが、AIに希望の光、価値を感じているところはありますか?
効率UPと安定性、でしょうか。
今まではエクセルをたくさん使って色んな情報を集めてましたが、今後うまくいけばAIが一発で処理してくれることで効率が上がります。精度に関しても、例えば、属人的な業務は人が入れ変わることで、ノウハウの継承不足で、精度が急激に落ちたりするんですけども、AIなら一定の精度が出るので安定感が生まれてくるのではないかなと思います。
#Section02
効率よくAIを導入していくためには理解して行くためのコツ
これからAIを入れようと思っている担当者の方に、効率よくAIを導入していくためには理解して行くためのコツなどあれば教えてください。
2つあるかなと思っています。
まず取り入れる部署だけで完結するのではなく、他の部署も巻き込むということと、2つめは、先程言った通り、入れてすぐ良くなるものではないので、そういうリテラシーをみんなに浸透させておく必要があるかなと思っています。
使う部署だけの問題ではないということですか?色んな部署の方が力を合わせて、会社で導入するものがAIなんだと?
そうですね。
今はまだチャレンジできてないが、今後さらにこういうことに使ってみたいという希望や野望をお持ちであれば教えていただけますか?
やはり次は、お客様へパーソナライズされた提案をすることに活用したいです。「この人はどういうものが好き」とか、お客様の個々の好みを察することのできるレコメンデーションにチャレンジして行きたく思っています。
最後にみなさんにお訊きしているんですが、今後、AIの活用をチャレンジしたいと思っている方に、ずばり「AIと付き合う」とは、こういうことだと思ってるよ、というメッセージをいただけますか?
子育てと一緒かな、と思います。
AIを会社の一員としてファミリーとして迎えながら、一緒に育てていって、その育てた付加価値が会社の価値になると思うので、子育てというか、部下を育てるような気持ちでいるといいかなと思います。
会社をファミリーに見立ててAIを迎え入れるという点が先程の語ってくださった所とリンクすると感じました。ありがとうございました。