鍋 知宏 | AI Engineer |
Since October 2018
誰の、何のためのAIかを考え、創る。自分のスタイルで。
これまでの経歴を教えてください。
前職ではシステムエンジニアとして、通信建設業における施工管理業務システム開発に5年ほど携わっておりました。AIに関連した業務経歴はこの内1年程度で、画像解析AIを用いて写真検査業務を効率化するシステムの提案・検証等を手掛けていました。
SENSYではどのようなことをしていますか。
現在は、自販機オペレーション向けのAIサービスの開発/運用に携わっています。主な顧客は大手飲料メーカーのサントリー様です。
AIサービスの開発は、主にAIモデル開発とシステムアルゴリズム開発の2つに分かれ、AIモデル開発では、説明変数/目的変数/機械学習アルゴリズム等を設計し、性能を評価します。システムアルゴリズム開発では、AIモデルの予測値を利用して商品の推奨や最適化を行う処理を構築します。
システムは基本的に Google Cloud Platform 上で構築し、大規模なデータ処理はSQLで、複雑なアルゴリズムはPythonで実装します。
開発後は、実際にAIサービスを運用し、AIサービスを利用した場合と利用しなかった場合を比較することで、AIサービスにより、効果がどの程度得られたのか、また得られなかった場合何が要因なのか分析します。
私はマネージャーとして、顧客とサービス機能要件/評価指標/成果物のすり合わせや、
メンバーの作業進捗管理/品質管理といった管理業務も行っています。
SENSYに入社した理由と経緯を教えてください。
前職でAIに関連する事業に携わり、今後もAIを利用したシステム開発事業をしていきたいと考えていたのですが、会社にとっては新規事業領域であったため、社内のAIに関する理解も経験も乏しく、技術や知識を得るのに環境的な限界を感じていました。
そんな折に出会ったSENSYという会社は、「すべての人々に、人生が変わる出会いを」というビジョンを持ち、アパレル業界を中心に大規模データを取り扱っている実績から、この会社でならAIの技術やノウハウを研鑽し、幅広い業界に対してAI事業に携わっていけそうと思ったのが入社理由です。
SENSYでの仕事でどのようなことが楽しいですか。難しさはどのようなところですか。また、やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか。それぞれについて教えてください。
仕事の中で楽しいと感じる点は、自分主導でアルゴリズムを考えて実装できる点です。システム内の推奨や最適化といったアルゴリズム部分は、機能要件次第でエンジニアが適宜独自で判断して開発する必要があるので、オリジナル性を持ったものになります。また、いかに機能要件を満たしつつ処理速度/運用コスト/サービス効果を良くしていけるかは、エンジニアとしての腕の見せ所なので、よりよい設計や実装を心がけることが、自身のスキルアップやモチベーションの向上につながります。
仕事の中で難しいと感じる点は、AIが出力した値が正常なのか異常なのか判断する点です。例えば、システムの仕様上はエラーなく出力できていても、売上の低い商品が推奨に出たり、売上の高い商品が推奨に出ない等、ベテランの販売員さんが見ると違和感を覚えるような結果が出力されることがあります。この際に、システムバグ、データ不備、特売等の一過性のデータ特性等の要因に切り分ける判断力が求められ、どれだけ普段からデータの傾向やシステムを把握しているかが対応に響いてきます。
仕事のやりがいを感じる点は、自分次第でサービスをよりよいものにしていける点です。AIサービス開発のPoC段階で、他社とコンペティションを行ったのですが、自分の開発したアルゴリズムによる推奨結果が他社と傾向がかなり異なる点を顧客から懸念されていたのですが、実際に実証実験を行ってみると、自分の開発したアルゴリズムが最も良い結果を出して自社サービスが採択されたとき、顧客と自社に貢献できたことへの喜びと達成感を得ることができました。
SENSYの雰囲気や仲間についてどのように感じていますか。
会社はグローバル展開しているシェアオフィスにあり、きれいでおしゃれな雰囲気があります。また、働き方に関してもフレックスタイム制度やテレワーク制度により、働く時間や場所を自分の裁量で決めることができ、服装に特に制限もないので、自分のスタイルに合わせてマイペースで働ける環境だと感じます。そんな会社だからなのか、会社の同僚もマイペースで主体的に行動できる人が多い印象ですが、部門や役職に関係なく、お互いの立場を尊重して働ける関係性を築いていると感じます。
SENSYの中で、他部門との関わり方について教えてください。
事業開発チームには、新規顧客開拓のための営業活動や新規案件の提案作業を一任しています。開発チームは必要に応じて技術的な観点で実現性の確認や工数の概算などをして営業活動のサポートをします。
研究チームは、新しいAIモデルの研究を日頃行っているので、成果が出るものがあれば、運用中のサービスに利用しているAIモデルに適用してサービス品質の改善を図ったりします。
入社後にSENSYにキャッチアップするために一番注力したことはどんなことですか。
会社からは作業PCとして MacBook が支給されるのですが、Macを使うのが初めてだったため、マウスなしのPC操作に慣れるのに一番時間がかかったと思います。
仕事を進める上で気をつけていることはありますか。あったら教えてください。
目的を見失わないことです。常に自分が携わっている仕事が、誰の何のための仕事なのか意識しながら仕事を進めていくことに気をつけています。
私たちが提供するのは、顧客の業務上の課題を解決するソリューション事業であり、
あくまでAIは課題解決の一つの手段に過ぎないと思っています。例えば「AIを導入すること」を目的にして、AIありきで話をすすめても、導入後に何が良くなったのか分からなければ、なぜ導入したのか誰も分からず、結局は誰も使わなくなり、何の問題も解決していないという結果もありえます。
まずは、業務上の何処の何をどの程度改善するのか、きちんと顧客と意識を合わせて
目的を明確にすることを優先します。そして、AIが本当に必要なのかも含めて柔軟な思考で、最適な手段を提案できるよう心がけています。
これからやってみたいことはありますか。
人の仕事を奪うことなく、個人の仕事や生活に寄り添ってサポートしてくれるようなAIを作ってみたいです。
SENSYに向いている人はどのような人ですか。
AIに関する知識と興味があり、AIを一つの手段と捉えて、顧客の課題意識に寄り添い、数理的・論理的な思考に基づいて問題解決のための方策を自分で考えてつくりあげることが好きな人が向いていると思います。
これからSENSYへ応募を考えている人へのメッセージをください。
AIは使い方次第で、社会をより良いものにしていける可能性を秘めています。
AIが形づくる、よりよい社会の実現に一緒に挑戦してみませんか?
ご応募お待ちしております。